少し未来が見えますか
子どもたちに「こころはどこにあるのでしょう?」と問いかけることがあります。
大人も子どももだれもが、自分やまわりの人の「こころ」の取り扱いに困り、悩むことがあると思います。
「こころ」のことを考えて思い悩む人は、弱い人ではなくて、「感受性が豊かで優しい人」、「人を思いやることのできる人」です。
今回 わたしは、教員を目指す若い人たちへの応援メッセージとして『少し未来が見えますか?』(一粒書房)を自費出版しました。 子どものことが好きで、教員になったけれども、いろいろなことに悩んでこころを病んでしまっているやさしい先生がたくさんいると聞きます。自分を認めて自信を持って、ゆっくりと一歩をまた踏み出してみてほしいと思っています。子どもたちは、キラキラ瞳を輝かせて、そんなやさしい先生を待っています。
『少し未来が見えますか?』の中の一節を少し紹介させてください。
学校現場は相当「ブラック」と言われている。私の友人やら知り合いにも学校の先生がいるけれど、若い先生がとっても悩んでいるという話を聞くことがある。当然、若い先生でなくても、とっても悩んでいる人はたくさんいるだろうけど、まだ教員採用試験に合格していない講師の先生などは、道を変更した方がいいのかなあとの迷いもあって大変みたいだ。子ども達のことが大好きで教えることが大好きな若い先生が夢破れたみたいな形で他の職に進路変更するというのはとても寂しい。
(略)
人は、どんな後悔や逆境の経験があっても必ず乗り越えられます。でも、そのときに、理解し愛してくれて心から信頼できる人の存在が必要です。 子どもが道に迷った時、そっと手をつないで歩いてくれる大人が一人いたら、その子は行くべきところにきっとたどり着けるでしょう。大人だって同じです。
人生の中で、人は助けられる立場であったり助ける立場であったり、その時その時でいろいろなシチュエーションに身を置きます。どうしてこうも人生はけっつまずくことばかり?と思うことは何度も何度もあると思います。 けっつまずいて青あざつくり、血を流してしまってもいいです。一生傷ができたっていいです。それもあなたの人生の一つ。けっつまずいたときに見上げた空に少し未来が見えたら、立ち上がって、もう一歩進んでみませんか? どうかあなたの視界にいつも、ほんの少しの「未来」が見えますように。
「がんばれ、若い先生!」
- 2019.10.26 Saturday
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- 22:44
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- by haluprimula